岬町長杯ヨットレース
第8回関空一周ヨットレース

2018 5/3~4 in 淡輪ヨットハーバー沖

関空島をぐるっと一周!
大阪湾で島周りのヨットレース!

「岬町長杯ヨットレース」「第8回関空一周ヨットレース」が、GWの5月3日(土)~4日(日)に開催されました。

Data

(岬町長杯)
参加艇数:41艇 天候:-
風向:- 風速:約8m

(関空一周ヨットレース)
参加艇数:76艇 天候:晴れ
風向:- 風速:弱

地図

Report

関空島をぐるりと一周! 大阪湾で島回りのヨットレース!を標語とする『関空一周ヨットレース』が5月3日-4日、淡輪ヨットハーバーで開催された。2016年からは、初日の「岬町長杯ヨットレース」と2日目の「関空一周ヨットレース」のダブル・タイトルを競う贅沢なレガッタとなり、それぞれが『JSAF外洋内海キールボートサーキット』の指定レースである。
長年の懸案であった関西空港島の一周というレースも本年で第8回を迎え、参加艇数は2011年以降、69艇、82艇、73艇、91艇、82艇、81艇、76艇、本年は76艇と推移し、大阪湾のゴールデン・ウイークを飾る名物レガッタとして定着してきた。

タイムリミットの落とし穴

 5月3日の岬町長杯。朝から8m前後の風、加えて白兎が四方八方から飛んでくるチョッピーな海面、オープンクラスには少々厳しいコンディションのため、暫く陸上待機の指示がだされる。漸く波も収まり、予定時刻より1時間50分遅れの12時25分、全クラス同時にスタートした。最も大きいレイティング、すなわち最速艇である「侍翔洋」(TCC=0.999、K36-SAMURAI)が額面どおりにトップ・フィニッシュし、時刻は13時23分18秒、エラップス・タイム(所要時間)は、58分18秒であった。

 ここまでは特に問題となることはなかったが、レース委員会はここで大きな「落とし穴」に気づく。帆走指示書12項に次の記述がある。「SI 12. タイムリミット: スタート信号後70分、または先頭艇がコースを帆走して70分以内にフィニッシュした場合はそのフィニッシュ後20分、のいずれか遅いほうの時刻までにフィニッシュしない艇はフィニッシしなかった(DNF)と記録される」。

 侍翔洋のエラップス・タイムは、58分18秒であったため、当レースのタイムリミットは、13時23分18秒+20分=13時43分18秒となる。すなわち、この時刻以降にフィニッシュする艇はDNFとせざるを得なかった。結果として、クラスAは17艇中9艇がDNF、クラスBは14艇中11艇がDNF、クラスCでは10艇すべてがDNF、となってしまった(全体では、41艇中30艇がDNF)。「A」「B」「C」各クラスの上位3位が表彰対象にも拘わらず、クラスCには授与なし、というまさに“想定外”の結果となってしまった。

 後になって考えれば単純なことで、「レイティング値にあまりにも大きな差がある艇に、同じタイムリミットを適用したこと」だけである。帆走指示書がルールに違反した訳でなく、運営上瑕疵があった訳でもないが、参加者には陳謝しなければならないだろう。兎も角、来年への宿題を貰ったのは確かなことである。昨年のジャパン・カップでもハンディキャップに関わるケースが発生し、未だに解決策が見つかっていない。智恵を絞らねば・・・・・・

関空一周ヨットレース・ジュリー 外洋内海 ルール委員会 山岡 閃

レース結果:岬町長杯

group-A
  1. NOFUZO
  2. 侍翔洋
  3. FIVE STAR
group-B
  1. dreamer
  2. Marine Coral
  3. air supply
group-C
IRC
  1. NOFUZO
  2. 侍翔洋
  3. FIVE STAR

レース結果:関空一周ヨットレース

group-A
  1. FIVE STAR
  2. BLAU
  3. LLAFRANC
group-B
  1. HEAT WAVE-Ⅳ
  2. Corinthian
group-C
  1. Golden Eagle Ⅱ
  2. KOBE MD
  3. ビーチボーイ
IRC
  1. FIVE STAR
  2. LLAFRANC
  3. air supply

Photo Gallery

写真は、山崎氏によるものです。

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